過剰なダイエットにはご注意を
多くの女性が持つ「やせ願望」やダイエット指向。
実はその多くの者がやせる必要がないのに、偏った食生活を送ったり極端なダイエットを繰り返しています。
女性の「やせ」は多くの健康問題のリスクを高め、さらに若い女性や妊婦の低栄養問題は「次世代の子ども」の生活習慣病のリスクを高めると危惧されています。
ここではタンパク質の話をしていこうと思います。
❚ タンパク質の摂取不足による影響
・40、50代になると筋肉量は急降下
40代を過ぎたころから、女性の体には様々な変化が起きます。
その一つが全身の筋肉量の減少です。
筋肉が減ると、代謝が落ちて疲れやすくなるだけでなく、40代、50代でも転倒や骨折のリスクが増え、生活の質を落とすにつながります。
・タンパク質不足でダメージ加速
顔のしわやたるみ、体形のゆるみ、姿勢の悪化、立ち居振る舞いの老け込みなど外見にも多大な影響が出てきます。
❚ ヘルシー志向がタンパク質不足の一因??
筋肉量が減少するのは、酸化や糖化の影響のほか、加齢も要因になりえます。
筋タンパク質の合成を促す作用があるエストロゲンが減るのは知られているが、ほかにも、ほかにも、筋肉細胞でのタンパク質合成に関わるテストステロンや成長ホルモンなどの分泌も低下します。
加えて食事で十分なたんぱく質が取れていないことも要因の一つ。
実際に日本女性のタンパク質摂取量は年々減少傾向です。
女性のタンパク質摂取量が少ない背景には「タンパク質=肉」とイメージし、「脂質やカロリーが増える」と敬遠するなどの意識もあるようです。
また、ヘルシー志向が強くて豆腐や豆乳といった植物性タンパク質に偏りすぎ、本人はしっかり食べているつもりでも実際には量が不足している人も・・・。
❚ 肌、髪、細胞、ホルモン… 材料はタンパク質
タンパク質は、筋肉だけでなく細胞、内臓、血管、皮膚、髪、ホルモン、酵素など、私たちの体の重要な部分の主原料です。
そのため、体内でタンパク質が不足するとホルモンが作られない、酵素が減って体内の化学反応が進まない、全身に栄養を運べない、栄養をためておけないなどの様々な問題が起きる可能があります。
その結果筋肉や骨格の衰え、皮膚や髪の毛の劣化、免疫力の低下、認知・思考力の低下。
情緒・精神の不安定化など、あらゆる不調や疾患のリスクが上がります。
どれくらいの量をとるといいかというと一日70~75グラムを目標にしたいです。
タンパク質は常に使われていて体内に蓄えることができないため、一回の食事でまとめてとるのではなく、毎食とることが重要です。
❚ Wタンパク質が効くワケ
動物性、植物性の2つのタンパク質はそれぞれ固有のアミノ酸バランスを持ち、筋肉への作用順序が異なります。
そのため、合わせてとると2つの個性がプラスされ、高い効果を発揮します!
動物性タンパク質の特徴
- 体内に吸収されやすく、吸収速度が速い
- 筋合成のスイッチ役である分岐鎖アミノ酸が多い
- 筋タンパク質の合成を促進し、筋肉を作る
植物性タンパク質の特徴
- 女性ホルモン様のイソフラボンを含む
- 体内に吸収されにくく、吸収速度が遅い
- 抗酸化作用のある含硫アミノ酸を含む
- 筋タンパク質の分解を抑制し、筋肉を壊さない Wタンパク質をとることで期待できること
- 肌のハリの維持
- 爪や髪の元気さ
- 病気にならない体づくり
タンパク質の種類によっても作用が異なってきます。
自身の健康の維持・増進と、将来の健康にとって大切であることを理解し、適正体重の維持とバランスのとれた食生活の確立を目指しましょう。
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