手の痛みとしびれ

❚ 症状の特徴は?

→発生部位や関節の状態から原因となる病気の推測ができる


手や指の痛み・しびれを起こす病気には様々なものがあります。

ただ、起こる部位、関節の状態、症状の特徴などからどんな病気かを推測することが可能です。

手指のトラブルを招く代表的な病気は次の三つです。


・変形性関節症

物をつかんだ時に指の関節が痛む場合は、変形性関節症が疑われます。

初期には、朝こわばった感じや痛みが見られます。

どの指にも起こりますが、親指の第三関節が痛むと、握る・絞るなどの動作がしづらくなります。


・腱鞘炎

手指を動かしたときに引っかかる感じがします。

痛みは、伴うことも伴わないこともあります。

腱鞘炎はすべての指に起こる可能性がありますが、特に多いのは、親指が曲げにくく、無理に曲げると戻らなくなるケースです。

強い力を入れて戻そうとすると、「カクン」と指が跳ねるようになり、痛みやしびれを伴います。


・手根管症候群

小指以外のすべての指がしびれる場合は、手根管症候群がの恐れがあります。

親指、人差し指、中指、薬指の半分(親指側)にかけて、指先がジンジンする感じでしびれ、感覚が鈍くなってきます。

夜眠っている間に手根管の腱にむくみが生じて、明け方に症状が強くなるのが特徴です。

親指の付け根の筋肉が衰えるため、洋服のボタンがかけにくくなることもあります。


❚ 原因と発症年齢

これらの病気は、主に関節、腱や腱鞘、神経の異常がが原因で起こります。

 また、加齢、手や指の使い過ぎも発症のきっかけになります。

男性よりも女性に多い傾向にありますが、理由として、女性は男性に比べて関節や靭帯が柔らかいため、手指の関節に負担がかかりやすいことが挙げられます。

更年期以降の女性に多く見られることから、発症には女性ホルモンのバランスの乱れが間接的に影響しているのではないかとも考えられています。

そのほか、糖尿病や甲状腺の病気がある人、透析療法を受けている人などにも起こりやすいとされています。 変形性関節症は50歳以上の人に多く発症し、高齢になるほど発症率が高まります。

一方、腱鞘炎と手根管症候群は、40~60歳が発祥のピークとなります。


❚ 手の構造と病気の種類

骨と間接、腱と腱鞘、神経の異常で起こる 手の骨は、関節によってつながっています。 

指を動かすために、骨と筋肉をつないでいるのが、腱というひも状の組織です。

筋肉が収縮して腱が引っ張られることで、指の関節が曲がります。

このとき、腱が骨から浮き上がらないように、腱を押さえる働きをしているのが腱鞘で、骨に沿って腱を包み込んでいます。

親指から薬指の親指側半分までは、正中神経が通っており、その部分の感覚をつかさどり、親指を動かす筋肉を収縮させる働きをしています。

関節が変形するのが変形性関節症、腱鞘が炎症を起こすのが腱鞘炎、神経が圧迫されるのが手根管症候群です。


・骨と関節の異常 

 加齢や指の使い過ぎによって、「靭帯が緩む」「軟骨がすり減る」「骨同士がぶつかる」などが起こり、関節が変形します(変形性関節症)。


 ・腱と腱鞘の異常

腱は、筋肉と骨を結びつける丈夫な組織で、さまざまな筋肉が骨や関節を動かすのを仲介しています。

また、腱は腱鞘という鞘のような組織によって覆われています。

腱鞘が何かしらの原因で厚くなったり硬くなったりして、腱と腱鞘がこすれあって炎症を起こすのが腱鞘炎です。

腱鞘炎にはいくつかの種類がありますが、そのうちの一つ「ばね指」では、曲がった指を伸ばそうとするときに「カクン」と跳ねるようにの知る症状がみられます。

ばね指が起こりやすいのは親指で、発症全体の約半数を占めます。

手首で起こる腱鞘炎は、「ドケルバン病」と呼ばれます。


 ・神経の異常

手や指を支配する主な神経は、正中神経、橈骨神経、尺骨神経です。 

なかでも正中神経は、親指、人差し指、中指、薬指の親指側の感覚をつかさどる手の動きにとって重要な神経です。

手の使い過ぎなどが原因で手根管内の腱を覆っている膜が炎症を起こしてはれると、同じ管内にある正中神経が圧迫され、しびれを感じます。

これが手根管症候群です。

薬指の小指側と小指は尺骨神経が支配しているため症状は現れません。


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豊田市の整体院ケアスタジオ|肩こり、腰痛、ぎっくり腰などの改善。頭痛、不眠の方にはヘッドマッサージを。 訪問、出張整体承ります

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